ORGANIC GARDEN(オーガニックガーデン)は、オーガニックコットンのライフアイテムブランドです。
すべてのアイテムで、オーガニックコットンをメインとした天然素材だけを使い、天然染料で染め上げています。
環境にダメージの少ない栽培方法をするオーガニックコットンは、地球はもちろん、そこに住まう人にも、やさしい素材です。
環境を含めた自分たちを、もっとだいじに。
暮らすほど、地球と私をより好きになる。そんな毎日を支えます。

オーガニックコットンは、四季を通じて心地よい

ORGANIC GARDENで使用している綿糸は、オーガニックコットン100%です。
オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料を使用せずに栽培された綿花からつくるコットンのこと。トレーサビリティ(履歴管理)、人権保護などの労働条件をふまえた国際的な認証を取得しています。手間がかかるため、綿花全体の1%ほどしかつくられていません。
葉が自然に枯れるまで収穫を待ち、その間綿花は樹上で成熟するため、素材の特性が引き出され繊維層がしっかり形成されます。布地が強く、長くご使用いただけるうえ、夏は涼しく、冬はあたたかく、四季を通じて心地よさを感じられます。

天然染料による染色へのこだわり

彩土染め はにぞめ

鉱物を粉砕した微粒子を、繊維組織の表面に定着させることで染め上げる染色法。古代の染色技法を現代に蘇らせたもので、起源は縄文時代にまで遡ります。
染料となる鉱物の微粒子を定着させるための薬剤は使用せず、少量の水だけを使用する極めてエコな染色法です。特にアースレッドのアイテムは、ナチュラルカラーを基本色とするORGANIC GARDENの中で、明るく華やかです。
染料を定着させる薬剤を使っていないため、洗濯を繰り返すと少しずつ微粒子が落ち、生地の色は多少淡くなります。直射日光が当たって変退色することはありません。

五倍子染め ふしぞめ

五倍子(ごばいし) とは、山野に多いヌルデ(別名・フシノキ)の木にヌルデシロアブラムシがつくった、こぶ状のかたまりのこと。苦みの成分であるタンニンの含有率が高く、昔から染料のほか、漢方薬や革のなめしに使われてきました。江戸時代には歯を黒く塗る「お歯黒」という風習があり、その原料にも使われていました。
タンニンを染色源として黒に発色させ、染料を定着させる薬剤は使わずに木酢酸鉄を用いる染色法です。タンニンには優れた天然の抗菌作用があり、JISの抗菌試験においても基準をクリアしています。
※変色や染色ムラを抑えるために、助剤として、本来の五倍子染めに影響を及ぼさない程度の化学染料を使用しています。

5社のメーカーで共同運営しています

奈良県内の複数の繊維メーカーが、「ものづくりを通して地球環境を守っていきたい」という責務や使命感をおぼえ、協同組合エヌエスを設立しました。
現在は関西にある5社のメーカーで、研究開発や販売促進、ブランド管理などを行い、協同組合エヌエスとしてORGANIC GARDENを共に運営しています。

5社それぞれが得意分野の製品をつくることで、ORGANIC GARDENには暮らし全般にまつわるあらゆるライフアイテムが揃っています。
共同運営の強みを生かし、多くの方に愛用いただいています。

質にこだわる「大正紡績」の糸を使用

ORGANIC GARDEN の主な素材は、大正紡績の糸を使用しています。
大正紡績は、1918(大正7)年に創業した、大阪府にある紡績会社です。1970年代には大量生産型の工場として稼働していましたが、1990年代に大きく方向転換。オーガニックコットンの栽培に大きく貢献した研究家で生物学者のサリー・フォックス氏の考え方に感銘を受け、世界中から厳選した原料を使うものづくりを始めました。

特に力を入れているのが、オーガニックコットン。コットンマイスターと呼ばれる紡績歴40年の職人が原綿を一つひとつ触り、手と目で品質を確かめています。職人は昔ながらの古い機械も活用し、綿に負担をかけないようゆっくり紡ぎます。そうすることで、綿本来の風合いにあふれる糸ができあがるのです。
また、綿は、栽培地により個性が異なります。世界各地の数種類の綿をあえてブレンドすることで、安定した品質の糸を提供しています。

始まりは、奈良県内の複数の繊維メーカーの青年部有志によるグループが生まれたことでした。1994(平成6)年9月、グループ企業を主体に協同組合エヌエスが発足したのです。
「ものづくりを通して地球環境を守っていきたい」という使命感から、農薬や化学肥料を使わずに栽培するオーガニックコットンを使って製品を開発し、販売を始めました。

しかし、しばらくは全く売れず、取り扱い店舗も増えませんでした。当時は、ナチュラルでエココンシャスな製品を扱う店舗がとても少なかったのです。
それでも完全に心が折れることがなかったのは、ものづくりへの信念があり、何よりも自分たちが製品を使って「良いものだ」と思えたからでした。

転機は2000(平成12)年、東京で開催された「Eco Expo2000」というエコロジー展示会へ出展したこと。有機野菜などの宅配サービスをしている大手企業の取り扱いが始まり、初めて流通にのりました。

2006(平成18)年には、実際に栽培地を確かめようと、大正紡績の担当者とアメリカ・ニューメキシコ州にあるドーシー・アルバレスさんの農場を訪ねました。すべての作物をサステナブルな有機農法に切り替えた農場で、トレーサビリティがしっかりしていることを確信。現地では、オーガニックコットンの栽培に大きく貢献したサリー・フォックス氏と会うこともできたのです。オーガニックコットンの製品は日本で喜ばれているという話をすると、うれしそうな表情を見せてくれました。

以来、いろいろなイベントなどを通じ、製品を手にとってくださるお客さんが増えていきました。